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櫻の園 櫻の園 桜の園 

「櫻の園」を見たのは、確か社会人1年目の冬だ。
新宿のシネマアルゴとかいう劇場だった。
今ひとつ、記憶がはっきりしないんだけど、どっかのビルの地下にあったんじゃないだろうか。
当時つき合っていた彼女と見に行ったんだ。

この映画には原作があって、吉田秋生という小学館系の少女漫画家が描いていた。
自分は彼女の大ファンで、彼女の作品はほとんど読んでいた。
特に「河よりも長くゆるやかに」という作品はお気に入り。
のちに鷺沢萌が似たモチーフで文学界新人賞を採っていたなんてこともあった。

この吉田秋生原作の「櫻の園」も実に繊細な作品で、思春期の女のコの心理描写が、心憎いまでうまく描かれていて、読んでいて何度もハッとするようなシーンがあった。
まさに名作だった。

さらに自分は、この話の中心に据えられている「桜の園」という劇そのものも、またお気に入りの戯曲だった。

太宰治の愛読書としても有名なチェーホフの「桜の園」が、どんな素晴らしい戯曲かはまた機会があれば書きたいけど、とにかく自分は、「桜の園」を開校記念日に演じるという女子校のしきたりも、その中で語られていく女子高生のエピソードも気に入っていて、それがどんな風に映画としてまとめられているか気になって、彼女をつれて見に行ったのだった。

櫻の園 櫻の園
中島ひろ子 (2000/10/25)
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結論としては、原作とかなり違う感じでリメイクされていたけど、見終わった後、とてもいい心持ちがした。

この映画はセリフがとにかく巧みで、出演している女のコが、全部アドリブで話しているかのような錯覚を与える、見事な脚本だった。

映画の帰り、彼女と居酒屋でそんな話をずっとしていた。
そのうち、話題が「女子校出身と共学出身の女のコの違い」に移っていった。
恋愛観とか男子に対する接し方が女子校と共学とでは違う。そして話し方も。
そのあたりがよく描けていておもしろかったという結論になった。

これはあとでわかったことだが、どうやらこの作品の脚本を担当した人は、手がける前に、街に出て行って、話している女子高生の会話を録音しまくっていたらしい。

実を言うと、当時、自分は素人劇団の脚本を友人から無理矢理書かせられていた。
もともと趣味で小説を書いてもいたし、シナリオを書くのはそんなに嫌いじゃなかった。
だけどいいかげん社会人になり、いつまでも続ける気のなかった自分は、春の公演を最後に足を洗うことになっていた。

その最後の脚本を書くために、「櫻の園」にならって、普段の女の人の会話を録音して、なんか書いてみようと思って、当時、「丸の内OL」だった彼女にマイクロカセットを渡して、同僚OLとの会話を録音してもらったことがある。

なかなかおもしろい会話が聞けた。
改めて、普段の人の会話を聞いていると、いろいろと発見があるもんで、日本語の奥深さに感心したもんだった。
日本語の会話って結局、助詞がとてもユニークな使われ方をしている会話文なんだよね。
とくに女性はこの助詞の使い方がうまい。
あまりにおもしろくて、2人でそれを聞いて一日過ごしたこともあった。

まっ、そんなことを思い出してしまった正月でした。

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