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嬌声(上) 

小学校2年の時の話だ。
休み時間、女の子が教室の窓から外を眺めていた。
彼女の小さな体では小学校の窓といえど少し高い。
その子は窓枠に手をかけてジャンプし、腕や腹に体重を乗せるようにして身を乗り出している。足はブラブラ、お尻は軽く突き出たような格好。

それを見てにわかにイタズラ心がめばえた。
ソロリとその子に近づき、その無防備なお尻を手で下から押し上げる。
「キャッ」と声をあげる女の子。すぐに窓から降りてこちらを振り返る。
特にそれまで話したことのない子だった。
それでも彼女はうれしそうに笑っていた。
その場から逃げていく自分も、たぶん笑っていた。

それからは、彼女のお尻にタッチすることが半ば挨拶がわりになっていた。
お尻に触れると「キャッ」と軽く叫び、またやられたぁという顔で笑う少女。その反応に満足しながら逃げさる少年。果たしてそこにみだらな感情はあったのだろうか。おそらく彼女のことは好きだったのだろう。でもそれがどんな種類のものかまでははっきりわからない。
それでも彼女が突然引っ越すという話を聞かされたときはショックだった。
淡い感情。それは7才の自分にとって間違いなく1つの事件だったのだ。

それから何年も過ぎ、年を重ね、自分もいつしか女を知る。

その女性とつきあいだしたのは大学3年の時だ。
出会った頃の彼女は昔の彼氏のことをいまだに引きずっていて、そこから抜け出そうと必死にもがいていた。

その彼というのは彼女にとても優しかった。
彼女からすれば6つ年の離れたその男は間違いなく大人で博識で、モノの見方もオシャレの仕方も彼からほとんど教わったと言っていた。
彼とつきあいだして彼女の見ている世界がみるみる変わっていく。
何よりもうれしかったのは何も知らない子どものような自分を、一人前の女性として扱ってくれたことだ。
夢中になった。これが本当の恋だと思った。
その頃の彼女にとって彼はまさしく神のような存在だった。

しばらくして、彼の仕事がうまくいかなくなる。家庭での不幸も重なり、彼女といても沈痛な面持ちでいることが増えた。
まじめだった彼女は、始終イライラしている彼氏を支えるべきだと考えた。自分さえ頑張ればなんとかなる。そんな甘い幻想を抱いていたのかもしれない。
しかし現実は思い通りにいかない。あれだけ自分のことを大事にしてくれていた男は彼女にわがまましか言えなくなっていた。
彼からの理不尽な要求も増えていく。罵られることもあった。うまくいかないのはまるですべて彼女のせいだと言わんばかりに。
それでも彼女は身を削り、時間を作っては彼に会った。
それが真実の愛だと思った。そう思い込んでいた。
純粋ではあったが、愚かでもあった。
だからそんな無理が長く続くわけもなかった。

通勤途中のある日、彼女の身に些細な異変が起きる。電車のつり革につかまっていた彼女の視界が突然おかしくなった。窓の外の景色が歪む。強い動悸に脂汗がしたたり落ちた。
次の駅までなんとか我慢してすぐにベンチでうずくまる。
「…もうダメだ」
何かが壊れた気がした。
そして彼女はようやく別れる決心をした。

「オレを捨てるのか」と男はなじった。「お前は薄情な女だ」と。
泥沼の愁嘆場が幾度となく繰り返される。
尊敬していたはずの男は自分を正当化することしかできなくなっていた。
彼女の愛した男はもういない。目の前にいるのは別の男。ただ甘ったれることしかできない卑小な存在。
最後は殴られた。でもそれをきっかけに別れることができた。

それからいろんな男とつきあった。新しい恋をすれば少しは傷が癒えると思った。
もともと愛嬌のある顔立ちをしていた彼女にもそれなりに言い寄ってくる男はいる。
時はバブルの時代だ。20代の成金連中。羽振りのいい高級サラリーマン。それと夜な夜な六本木に集まってくる外人。
でも彼女の傷がいやされることはなかった。

彼女は最初の男との恋に破れてから、腹の底から笑うことができなくなっていた。
電車に乗るのも苦痛だった。出勤の朝はいつも自分と格闘していた。断続的に襲ってくるお腹の痛みに辟易しながら会社に向かう。
それまでどちらかというと外向的な性格だった。それが初対面の人と会うときは常に緊張して震えがとまらなくなっていた。
彼女は自分のひ弱さ責めた。そんな自分が許せなかった。強い意志さえあればなんでも乗り越えていけるはずだと思った。
昔から弱いヤツが嫌いだった。愚鈍で愚図な人間を嗤っていた。だから今の自分を心から呪った。

そんな彼女がどうして自分のような貧乏学生を相手にしたのか、今でもよくわからない。
金もなければ将来を約束されていたわけでもない。服装や身だしなみも気を使っているとは言い難い。彼女が今までつきあってきた男性と較べるとずいぶん見劣りがしたはずだ。
彼女の方もそこは不思議だったらしい。
ときどきこちらの二の腕を捉まえて「ここにいるあなたは現実なの?」と聞いてきた。
聞かれた方は困る。
あの頃それに対して自分はどう答えていたのだろう?

(下)につづく


淫語プレイを最初にしたきっかけの話を書こうと思って書いてみたんだけど、途中、病院で血を抜かれてフラフラだったり、風邪をひいて体調を崩したり、雪が降ったり(は、あまり関係ないが)、なかなか書き終わらなくて、このままだと憤死しそうなのでとりあえず載っけておこうと思う。

そもそもこれを書き出してから更新ができなくなったのだ。
糞詰まりのウンコ状態だ。
一応、ラストまでは書いてあるんだけど、どうもあまりしっくりこない。
いつかは完成させようと思うので、そのうちに。

さぁ、AV見なきゃ。

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