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数字は何を語るのか 

AVというのは実にいろんなジャンルがある。
そしてそれぞれに固定ファンがいる。

淫語マニュアルを立ち上げた当初、しばらく2ちゃんねるのスレを巡回し、各メーカーのBBSを覗き、それぞれの専門サイトを見て回った。
AV情報誌のレビューやレビューサイトも参考にしたし、その中でAVライターという職業があるのを知った。

だがそのころからつくづく感じるのはAVにはまともなデータが見つからないということだった。
とりあえずDMMを見れば今、何が一番売れているのかはわかるのだが、どれがどのように受けているのか。おそらくマーケティングをしているはずだと思うがさっぱりわからない。

2ちゃんねるもあてにはならない。
たとえば2ちゃんねるでは「ハメ撮り」はすこぶる評判が悪い。
だが実際はカンパニー松尾の作品が売れていたりする。
つまり2ちゃんねる世論は決して多くのユーザーを集約した声ではないということになる。

果たしてちゃんとデータを持っている人はいるのだろうか?
実はアンケートハガキ読むのがせいぜいで、まともな市場調査など一度もやってないんじゃないだろうか、そう思った。

昨年、ビデ倫メーカーから逮捕者が出たとき、自分はビデ倫の無能さにあきれた。
この人たちは「表現の自由を守る」「改善発展を促進するための方策を推進する」「振興と文化の普及向上に寄与する」と謳っておきながら何も方策を立てていなかったようだ。

まず彼らがするべきことは科学的データを集めておくことだろう。
アダルトメディアがどのように青少年に影響与えるのか。卑猥な画像とはどういうものか。
頻繁にランダムサンプリングでの社会調査を実施し、それをもとにして改善するなり、振興策を立てるなりすればいいのに、そういうことをやってきてない。
日本人のメディアと性意識について、科学的データをもって誰よりも把握しておくべき立場のはずである。
それさえあれば取り締まる側とも互角に戦えるかもしれないのにそれをやろうとしない。
性意識に関してはちゃんとした調査があまりなされていない。
特に込み入った性癖に関する問題は皆無といっていいだろう。

ホント、無能の集まりだ。

本格的な日本人の性意識調査となると、自分はこの本ぐらいしか思いつかない。

データブック NHK日本人の性行動・性意識 (データブック)データブック NHK日本人の性行動・性意識 (データブック)
(2002/03)
NHK「日本人の性」プロジェクト

商品詳細を見る

これはNHKの番組をきっかけに調査したもので、上野千鶴子や宮台真司も設問のアドバイザーとして参加している。(調査日程は1999年 11/25~12/12の18日間 全国16~69歳 層化二段階無作為抽出法による3600人 有効数2103人)

冒頭、番組プロデューサー森博明のこんな出だしでこの本は始まる。

 本書は、我が国で初めて科学的に行われた「日本人の性行動と性意識の」に関する社会学的調査の記録である。我が国で初めてという言葉に、ちょっと意外な印象を受ける読者も多いことと思う。週刊誌や月刊誌でよく見かける「セックス調査」はどうなのかと。しかし、これまで全国の国民を対象に無作為抽出法という科学的手法で「日本人の性」を明らかにした調査は、一件も公開されていない。

『データブック NHK日本人の性行動・性意識』 NHK「日本人の性」プロジェクト 日本放送出版協会 2002.03.30 6p

性に興味を持っている人は是非、手元に持っていていい本だと思う。普段、なかなか知り得ない興味深い調査がなされている。

「婚前交渉は容認できるか」「男性の婚前交渉はどうで女性の婚前交渉ならどうか」「売春は容認できるか」「配偶者や恋人以外の性交渉は容認できるか」「処女のふりをしたことがあるか」「絶頂感のふりをしたことがあるか」「オナニーはしたことがあるか、頻度はどれぐらいか」などなど。
「1回のセックスにどれぐらい時間をかけるか」なんてのもある。

そういった設問を男女差、世代差、学歴、職種、都市と地方、既婚未婚などで見直すと、さらに日本人の性意識が浮き彫りになる。

たとえば、「その人とセックスをするのはなぜですか」という質問に13の選択肢 (1.愛情を表現するため 2.ふれあい(コミュニケーション)のため 3.安らぐため 4.子どもがほしいから 5.性的な快楽のため 6.ストレスを解消するため 7.義務だから 8.相手を征服したいから 9.相手に求められるから 10.相手に強要されるから 11.なんとなく 12.その人とセックスしたことがない 13.その他)を用意し複数に丸をしてもらう設問をした。
結論から言うと「愛情表現」が73%と一番多いのだが、これを男女の既婚未婚で見てみるとある意識の違いが見えてくる。

ここは男女で微妙な差がある。男性はセックスを「愛情表現」とする率が独身時代の83%から84%へとほぼ同程度で推移するのに対して、女性は85%から67%へと急降下する。性的なことに対する関心も、男性は89%から91%へとやはり同程度だが、女性は68%から42%へと急降下する。反面、「女性は、セックスでは男性のリードにしたがうべきである」に「そう思う」と回答する比率は、男性では6%から23%に急上昇するが、女性では14%から22%へとそれよりわずかな上昇にとどまる。「妻には、セックスを断る権利がある」に「そう思わない」と回答する比率は、男性では20%から51%に増加する、女性は14%から13%とほぼ同水準。男性は結婚によって男性中心主義的な傾向を強め、女性は性的な関心が薄れ、夫とのセックスに愛がともなわなくなる傾向がある。恋愛結婚が見合い婚を大きく上回り、恋愛関係の結果として結婚にいたるカップルのほうが多数という時代ではあるが、結婚後の夫婦の性関係には、なにやらうすら寒いものを感じる。

68-69p

ほかにもブルーカラーは保守的でホワイトカラーはやや逸脱気味の趣向をもっているとか、セックスレス夫婦は性に対する考え方に男女の落差が少ないケースが多いとか、いろいろ書かれていて面白いし、また深刻な問題もあらためて提示している。

【妊娠したことがあると答えた方へ】
あなたはこれまで中絶したことがありますか。

妊娠経験者の中絶経験
 全体%16-19 20代 30代 40代 50代 60代
1回26 02118223431
2回12 0 5 9131019
3回 3 0 3 3 2 6 2
4回 1 0 0 1 1 0 1
5回以上 0 0 0 1 0 0 0
いいえ55 07069594640
無記入 3 0 2 0 4 4 6
100%=789名

要するに妊娠経験者のうち中絶経験が42%あり、しかも50、60代は半分に1人経験があるという、にわかに信じられない数字がでてきている。
日本人の中絶率は前から高いと言われていて、実はこのことが70年代にブームとなった水子供養の問題とも関連してくるんだが、自分が「中出し」の問題で真っ先に頭に浮かんだのは性感染症よりも、このことだった。

中絶の問題は昔からあって、江戸時代に中絶・間引きに比較的寛容だった仏教界とそれを批判する儒者・神道家との間で大論争が巻き起こったこともあった。
まぁ、この話は今回のこととはかなり話がそれるので紹介だけにとどめるけれど、この調査の5年後に厚生労働省が同じような調査をしていて、そのときは中絶経験者が「6人に1人の割合」ということだった。

それでやっと本題に入るわけだけど、この調査の中で「あなたは、アダルトビデオやレディースコミックなどに描かれているセックスを実際に真似してみたことがありますか」という質問が設けられている。

この話をしたくて長々書いてしまったわけだけど、長くなりすぎたんで、以下つづく。

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